ここ中伊豆は全国でも有数のわさびの名産地です。
中伊豆と近隣の湯ヶ島のわさび組合を合わせると全国に卸すわさびの約70~80%のシェアを占めるエリアとなります。
この一帯がわさび生育用に整備されており、山のふもとから上のほうまでずっと私達が育てている
わさびが植えられているんです。
わさびが育ちやすいよう土はやわらかくなっていて、不純物を取り除いているので、すくってもドロッとしていないでしょう。これがわさびを育てるためにふさわしい土づくりなんです。
それぞれ植えた時期ごとに場所が分かれているので、一年中わさ
びを植えては収穫して、整備してはまた植えて収穫して、と繰り返しています。
私は以前、公務員として働いていましたが、今のわさびを育てる仕事についてから30年になりました。
たとえ同じ品種でも、1本水路をはさんだだけで形も大きさも全く変わってしまったりするので、わさびを育てるのは難しいことですが、それでも自分が一生懸命育てたわさびが市場で評価されるのはとても嬉しいですね。